Angel Memories
「...」
その場が一瞬時が止まったかのようだった
すると彼女はムクリと立ち上がり、
自身の右腕を無傷の左腕でサッと拾い上げた
彼女の表情は...歪んでいた。
痛いのだろうか?...いや、何を言っているんだ僕!!!痛いに決まっているだろ!
...人間だぞ?!
人間の腕が、離れたんだぞ!?
何かに撃たれたのか...?
原因はよくわからなかった。
血が...したたっている。
彼女の傷口からひたひた、、いや、正確に言えばダラダラと言うのだろう。
とにかく沢山の血。
それでも彼女は無表情だった。
僕は、ただ事ではないと思い
急いで海辺のいわかげに
シエラちゃんを連れて身を潜めた。