Angel Memories
...大分彼女も落ち着いたようだ。
安心しても...いいのだろうか...
わからない...
彼女も何も話してくれないから
何も解らないままだ。
取り合えず今夜は野宿しかなさそうだ...
隣の彼女は苦しそうに肩から先の腕を無くした右腕を押さえていた。
一応止血はしたのだが、やはり無意味だったのだろうか、血が溢れ出ている。
「大丈夫?、痛い...?」
僕のそんな問い掛けにも、彼女は首を左右に小さく振るだけだった。