Angel Memories
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朝だ.....
長い夜が明けたのだ。
「クァアア~...」
僕の口からあくびが漏れる。
僕の右隣に
小さな女の子が、スヤスヤ眠っている。
その少女の右腕は.....ない。
ああ、やっぱり昨日の出来事は
夢じゃなかったんだ。
シエラ、という妙な少女と
出会ったこと。
その少女が言葉を発しない事。
そして、何らかの原因で
少女の腕が切断された事----。
全ての夢の中のような出来事が
目の前に眠る少女の姿で
現実だ、ということがリアルに知らされる
「.....」
眠っている姿はまるで天使だ。
...とても美しい。