Angel Memories


*****


朝だ.....

長い夜が明けたのだ。


「クァアア~...」


僕の口からあくびが漏れる。


僕の右隣に
小さな女の子が、スヤスヤ眠っている。


その少女の右腕は.....ない。


ああ、やっぱり昨日の出来事は
夢じゃなかったんだ。


シエラ、という妙な少女と
出会ったこと。

その少女が言葉を発しない事。


そして、何らかの原因で
少女の腕が切断された事----。


全ての夢の中のような出来事が
目の前に眠る少女の姿で
現実だ、ということがリアルに知らされる

「.....」


眠っている姿はまるで天使だ。

...とても美しい。
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