Angel Memories
*memory
「・・・行かないで」
「・・・行かないで!!!」
・・・シエラちゃん?
「-----ハァ、、ハァ、、」
ポッ、と浮かんできたシエラちゃんの
映像。それが偽物なのか、本物なのかは僕にはわからない。
ただ、“行かないで”と。
小柄な少女は何回も躓きながら
僕視点の誰かに訴えている。
「・・・・・?」
なんだこれ・・・
真っ暗な寂しい背景の中、シエラちゃんの姿がやけにくっきりと浮かぶ。
「・・・夢・・・・か・・・・・・・?」
目を覚ました僕は、異世界へと
迷い込んでしまったのかと錯覚をおこすほどおどろいた。