Angel Memories
風が気持ちいい。
優しく頬をなでる。
良い場所だな....
少し遠くの方では
海がキラキラ輝いている。
と、ふと見ると
その海の上にある
崖の淵に人らしき姿がみえた。
人が...いる....?
俺は微かに見えたその人影をその場でもう一度目を凝らしてみる
ん...綺麗な銀髪.....
すると、自分と同い年位の
その少女と目があった。
距離にすると
500㍍位離れていた。
目が合うと
彼女は目を逸らす事なく
こちらをじっと見つめている。
その瞳は
澄んだ青色をしており
無表情で
心を見透かされている
ような気分になった。
着ている服は
白いワンピース一枚。
それさえも薄汚れていて
彼女の長くて綺麗な
銀髪を一際目立たせていた。