Angel Memories
「・・・おはよう」
突如、耳元で声がした。
少し高めの、甘美な声。
「調子はどう?」
そう語りかけてくる隣の女性はどうやら敵ではなさそうだ。
「・・・」
ボーっとする脳内が徐々に意識を取り戻す
「・・・あのっ、ここはどこですか?!」
「小さな女の子を知りませんか!?」
------トントントン......
「・・・あの...」
その女性は厨房らしき所で
料理をしているようだ。
「ちょっと落ち着きなさい」
突然そう言われ
僕は少し焦りを落ち着かせる。
こちらに何かを持って歩みよってくる彼女。その時初めてしっかりと顔を見た。