恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
一線 side kazuma
今日、俺は『ある一線』を越えてしまった…
本当は嫌だった。
でも、仕方ないことだ。
はぁ…
俺ももう30か─
なんか、複雑な感じ…
こうなると、ますます希との年齢差を感じてしまう。
ダメだなぁ…俺。
希は『気持ち次第だ』って言ってたし、何もそんなに気にすることでもないというのはわかる。
でも…
正直、気になる。
なんかもう、俗に言う『オジサン』の世界に入ってしまったように思えて…
嫌だ─
すごく、嫌だ─
そんな気持ちで愛する我が息子、茉央を見ると、とても羨ましかった。
まだ2歳じゃん…
いいなぁ、お前は。
なんて思っちゃって…
それなら2歳に戻りたいのかと言われれば、絶対にYesとは言わない。
だって…
「……一真!!!」