恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
茉央が先生なんて…
想像出来ない。
ていうか、茉央はまだ2歳なんだから、そんな話は早すぎるよ…
「そう、先生。茉央、将来の夢候補に入れとけ!」
将来の夢候補って…
「かーくん、そんなこと言ってもわからないって。」
私が笑いながらそう言うと、かーくんも『そうだよな』と言って笑った。
そして、茉央の頭の上にそっと手を乗せる。
「今はまだわかんなくてもいいよ。…それより、茉央がまずなるのはお兄ちゃんだもんな?」
「にぃに!!」
「よし、茉央!じゃあ、妹か弟に見せてやれ!お兄ちゃんはこんな難しいご本読めるんだぞ〜って。」
かーくんにそう言われ、上機嫌になった茉央は、また教科書を読み始めた。
そんな茉央の様子を見て、かーくんも一緒になって教科書を読んでる。
私は2人の邪魔をしないように、そっとその場を離れ、キッチンに向かった。