恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
もちろん、お義母さんの都合がよければ…ね。
「…電話、してみる。」
納得…したのかな?
かーくんはそう言うと携帯を開き、電話をかけた。
「あ…母さん?俺だけど……うん、元気。あのさ、明日とか予定あんの?…え?あぁ…休み取れたから、久しぶりに帰ろうかなって。…うん、希が言った。」
一言余計だよ─
でもお義母さんと電話しているかーくんは、楽しそうに笑ってる。
だけど…
「はぁ!?!?」
叫びのような大声と共に、その笑顔は突然怖い顔に変わった。
茉央もびっくりしたのか、かーくんから離れて私に抱きついてきた。
「なんでいんだよ…え、マジで?信じらんねぇし…」
話の内容が読めない。
それに加えて、かーくんの口調が少し違う気が…
「…うん、帰るよ。帰るけど…何とかなんねぇ?まぁ無理だろ〜な…今は?…そっか、わかった。じゃあ明日な。…え?あぁ…はいはい、伝えとく。じゃ。」