恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
○第6章○
ラブラブ?
「…んっ」
次の日の朝。
目覚めた私の目に最初に映ったのは、まだ眠っているかーくんだった。
静かだから、茉央もまだ寝てるんだろう。
それにしても…
可愛い寝顔。
かーくんは年上なのに、たまにこうやって、私より年下のように見える時がある。
不思議な感じだな…
私は少し笑ってゆっくり手を伸ばし、そっとかーくんの頬に触れた。
起きるかな…?
まぁ…ないと思うけど。
だって、かーくんはいつも寝起きが悪いから─
こんなことじゃ絶対に起きないはず。
「…やっぱり。」
ほらね。
びくともしな………
「何が?」
そう思いかけた時、かーくんのいつもより少し低い声が聞こえた。
「えっ…起きたの?」
焦って手を離し、私はかーくんに聞いてみた。