恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
そして、昨日のように優しく私を抱きしめる。
「なぁ、希。お前、わかってたんだろぉ…」
うん、わかってた。
わかってたけど…
「知らないよ?」
とぼけてみる。
だって…
恥ずかしいもん//
「嘘付け〜…絶対わかってた。でも俺、待てなかったんだよな〜」
だからさっき…ね。
「待ってもしないから!」
「あ…認めたな?けど傷付くなぁ……希は、俺のこと嫌いなんだ。」
かーくんはそう言うと、体を離して私に背を向けた。
「…寂し〜。昨日はあんなに甘えてくれたのに…」
ちょっと…!!
「あれは…違うよ!それに…」
「それに?」
もう…
かーくんのバカ─
「嫌い……じゃない、から…」
結局負けるのは私なんだ。
「こっち、向いてよぉ…」