恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「…そうだ。このこと、あの人にも報告してあげなきゃ。」
そう言うと、お義母さんはリビングを出て行ってしまった。
私も茉央を抱き直しながら、お義母さんの後を追う。
「あなた…一真のとこにね、2人目が生まれるんだって。よかったわね…」
着いた先は、仏壇のある和室。
お義母さんは仏壇の前に座り、優しい目で小さな写真を見ていた。
あの写真は…
かーくんのお父さん。
確か、かーくんが小学校低学年くらいの時に、病気で亡くなったと聞いた。
かーくんは小さかったから、お父さんのことはあまり覚えてないと言ってた。
でもお義母さんから色々と話を聞いて、私はお義父さんに好印象を持っている。
「その子が元気に生まれてくるように、あなたも見守ってて下さいね…」
そんなお義母さんの言葉に、私は涙が出そうだった。