恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「母さん、終わった〜!」
ちょうどその時、玄関からかーくんの声がした。
「は〜い!」
お義母さんはその声を聞いて、仏壇に写真を戻すと、玄関の方へ歩いて行く。
私もついて行こうとしたら、ふいにお義母さんが振り返ってこう言った。
「あ、希ちゃん。響輝と一真にお茶、用意してあげてくれる?冷蔵庫にあるから。」
「はい、わかりました。」
この暑さの中、2人は外で頑張ったんだもんね─
私はお義母さんに言われた通り、冷たいお茶を2人分コップに注ぎ、玄関に持って行った。
「…これで少しは懲りた?もう次はこんな生ぬるいのじゃ済まないからね。」
廊下を歩いている途中、お義母さんの声が聞こえた。
また…か。
「お義母さん、もういいと思いますよ?2人共、ちゃんと反省してますって…」
そう言いながら、私はかーくんとお義兄さんにお茶を差し出した。