恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
寝顔
病院での定期検診を終え、ついでに夕飯の買い物をしてきたら、帰る時間が少し遅くなってしまった。
「ただいま〜!」
…………
家に入ると、中はとても静かで、物音1つしない。
「かーくん?茉央?」
変だな……と思いつつも、私は廊下を歩く。
2人共…
いないのかな?
「あ…!」
いた。
テレビの前、私の愛する2人は、気持ち良さそうに眠っていた─
かーくん…
茉央をお昼寝させて、自分も寝ちゃったな?
まったく…
「でも……可愛い。」
大好きなパパに腕枕をされて寝ている茉央と、茉央を寝かせるつもりが一緒になって寝てるかーくん、どっちも。
起こすのは悪いから、私は側で静かに2人の様子を眺めることにした。