恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「茉央……」
茉央の不思議な発言があまりにもはっきりしていて、私はただただびっくりするばかりだった。
これは…
かーくんに言わなきゃ─
茉央の頭を撫でながら、私は密かにそう思っていた。
「へぇ〜…そんなこと、本当にあるんだな。」
それから数時間後。
今日は元気で早く帰って来てくれたかーくんに、私は早速あの話をした。
でも、話を聞いたかーくんは、私が思っていたのとは違う反応を示した。
「どういう意味…?」
「ん?あぁ…実はさ、俺…似たような話聞いたことあるんだけど、たま〜にいるんだって。茉央みたいなこと言う子供がさ。」
かーくんによると、それは少し前のテレビ番組で言っていたことらしく…
母親のお腹の中にいた頃の記憶があるか?という感じの話から、2人目の子供が生まれる時の1人目の子供の不思議な発言などを取り上げた番組だったそうだ。