恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
今度、梓にもどう思うか聞いてみよう。
…笑われるかもしれないけど。
「ぱぱ〜!」
結構真剣にこの問題について考えていたその時、茉央がトタトタと歩いてきた。
私の前を普通にスルーして、目指すはパパのところ。
茉央はパパ大好きだからね…
ちょっと悲しいけど─
「ん、どした?」
「ぱぱ、だっこぉ〜!」
そんな私の思いは知らず、かーくんの前に立った茉央は、手を伸ばしてだっこをおねだり。
可愛い……
「よ〜し!おいで、茉央。」
茉央には超がつくほど甘いかーくんは、嬉しそうに笑って、軽々と茉央を持ち上げた。
大好きなパパにだっこされて、茉央も嬉しそうだ。
見てるだけの私も、思わず笑顔が溢れてきちゃう。
幸せだなぁ…なんて、私はしみじみと感じていた。