恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
ママ友
「おっはよ〜!!」
次の朝─
珍しいことに、あの寝起きがすっっごく悪いかーくんが自ら起きてきて、朝から笑顔で挨拶をしてきた。
「ぱぱ、はよ〜♪」
いつも早起きな茉央は、珍しく早起きをしたかーくんに手を伸ばし、抱っこをせがむ。
「うん、おはよう。よしよし茉央、おいで〜!」
かーくんは喜ぶ茉央を抱き上げると、私に向かって口角を上げて、意味深に笑って見せた。
これがしたいが為に早く起きてきたってこと…?
覚えてるよ、ちゃんと─
昨日の夜、かーくんが私に言ったことが頭に焼き付いて離れない。
その言葉とは…
『希…次はさ、どっちがいい?男の子?女の子?』