恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
名前
「希、大丈夫?」
お昼頃になって、お母さんが茉央を連れて病室に来てくれた。
「うん、もう大丈夫だよ。だいぶゆっくり寝たし…」
看護師さんによると、私が寝た後、かーくんは一晩中私のベッドの側にいたらしい。
かーくんのことを『奥さん想いのいい旦那さんだね』と言われて、私はただ赤面するばかりだった。
「まま、ゆ〜ちゃんはぁ〜?」
そんなことを思い出していると、お母さんにベッドの上に乗せてもらった茉央が、普通に戻った私のお腹を触りながら言った。
あ、そっか…
茉央は寝てたんだった。
「ん?ゆ〜ちゃんはね〜、昨日茉央が寝てる時に出てきたんだよ。」
確か…
もう会えるよね。
「茉央、ママとゆ〜ちゃんに会いに行こっか?」