恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
そんなこと急に言われても、答えられるはずがない。
絶句してしまった私に、かーくんは加えてこんなことも言ったんだ。
『俺は女の子がいいかも…希に似た、可愛い女の子♪』
まぁ、茉央が男の子だから、女の子も欲しいなって思うこともあるけど…
でも…
そんな話題、今まで一回も出て来たことはなかった。
いきなり言うものかな?
全く…かーくんは何を思って、突然2人目のことを口にしたのかわからない─
「ねぇ…梓【アズサ】。こんなこと急に聞くのもどうかと思うんだけど…」
場所は変わって、ここは家の近くにある公園。
いつもの一悶着があった後、とりあえずかーくんを仕事に送り出し、茉央と一緒にここに遊びに来ていた。
「ん?なに…希?」
「梓んとこはさ……2人目のことって、考えてる?」