恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
梓はかーくんと何回も会ったことがあるから、よく知っている。
でもかーくんは私と茉央以外には本当の顔を見せないから、梓が抱くかーくんのイメージは結構ズレてるんだけど…
「でもまぁいいんじゃない?私らまだ21だし…一真さんだって若いじゃん?」
若いのかな?
確か…29だったよね?
もうすぐ30だぁ…って言いながら、部屋の隅っこで1人で落ち込んでた時もあったけど─
「それに、茉央くんにとっても兄弟がいた方がいいじゃん。一真さんはそれ考えてんじゃない?」
兄弟…か。
私は1人っ子だけど、兄弟がいたらいいなぁ…なんて思ったことがある。
その点かーくんには、ちょっと仲が悪いけど響輝【ヒビキ】さんっていうお兄さんがいるし、兄弟の良さはわかってそう…
「ま、自然に任せてみたら?なるようになるって。」
「うん…そうだね。」