恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
茉央が大きくなったら、かーくんの仕事のこと、どんな風に思うんだろう…
教師はかーくんが誇りを持ってやってる仕事だから、きっと茉央もいい仕事だって思ってくれるよね?
そんな思いを込めて、私は茉央のほっぺについてたご飯粒をそっと取った。
お昼の後片付けが終わっても、掃除をやったり、茉央をお昼寝させたり、晩ご飯の準備をしたりと…やることはたくさんある。
「…………」
そんな中、私は掃除をする為に行ったかーくんの部屋であるものを見つけた。
…悪いものではない。
いろんな本と一緒に机の上にあったのは、かーくんの黒縁メガネだった。
これを見ると思い出す。
社会科準備室で『お前が好きだ』って告白された時、かーくんはこのメガネをかけてたよなぁ…
これ、かーくんにすごいよく似合うんだよね─