恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
普段はコンタクトをしてるから、このメガネをかけてるところは滅多に見れないけど…
メガネを持ってると急に懐かしくなって、思わず笑ってしまう。
今日かーくんが帰って来たら、メガネかけてってお願いしてみようかな?
「えっ……メガネ?」
あることを思い立った時は、すぐやるに限る。
その日の晩、帰って来たかーくんに、早速メガネのことを言ってみた。
「メガネって…あれか?俺が使ってるやつ?」
「うん。今日見たらなんだか懐かしくなっちゃって…」
私がそう言っただけで、かーくんはすぐに何のことを言ってるのかわかったみたい。
「そう言えば…お前昔、俺のメガネ姿に見とれてたもんな。似合ってる、カッコいい!って言ってさ…」
「見とれてないよ!!」
そんな風に笑って私をからかいながらも、かーくんはメガネをかけてくれた。