恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
でもかーくん以外の人がこのメガネをかけていても、絶対カッコいいなんて思わないだろう。
「希…ま〜た俺に見とれてんの?なんか、熱烈な視線を感じるんですけど…」
えっ…?
かーくんにそう言われて初めて、私は自分が無意識にかーくんをじっと見ていたことに気付いた。
「…あ、もう…違うよ!」
「お前、嘘付くの下手だよ。ほら茉央、見てみ。ママ、すっごい顔真っ赤だな〜!」
かーくんは笑いながら私を指差して、茉央に話しかけている。
恥ずかしい…
「やだぁ…もう、2人共!こっち見ないで…!!」
「照れてんの?希。なぁ、茉央。今日のママは素直で可愛いな〜♪」
そんなこと言われたら、ますます恥ずかしいよ─
顔が熱くなって、自分でも真っ赤になってるのがわかる。