恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
○第3章○
おめでた…?
それから3ヶ月が過ぎ…
相変わらず幸せな日々を送っている私に『ある異変』が起こった。
「………っ!!」
茉央をお昼寝させて、晩ご飯の準備をする為にキッチンに行こうとした時、急に吐き気が襲ってきた。
口を手で押さえて、慌てて洗面所へと走って行く。
「はぁ……はぁ……」
気持ち悪い…
これって、まさか─
「おかえり!」
「希…どうした?」
その日の晩、帰って来たかーくんは、玄関先で私の頬に触れて、心配そうに言った。
「え…な、何が?」
「朝より…顔色が悪い。熱でもあるのか…?」
いつもと変わらない感じで接したのに、かーくんには見破られたみたい─
「熱?ないよ…大丈夫。」
頬に当てていた手を額に移動させて、まだ心配そうにしているかーくんに、私は笑って答えた。
あのことは…
言わなかった。
まだ確信がある訳じゃないし─