恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「ただいま〜!」
「あら、お帰り、希。一真くんもどうぞ、中入って?」
実家に入ると、お母さんが笑顔で出迎えてくれた。
「茉央く〜ん、パパとママ帰って来たよ〜」
茉央は、リビングのソファーの上で楽しそうにぽんぽんと飛び跳ねていた。
お母さんの声で、茉央はこっちを振り向いた。
「ぱっぱ〜、ま〜ま〜♪」
「よしよし、茉央〜、おいで。お前、いい子にしてたか〜?」
「んー!まお、い〜こ!」
かーくんに抱かれてご満悦の茉央は、自分はいい子で待ってたよとかーくんにアピールしていた。
「…それより、希。結果、どうだったの?」
「うん…3ヶ月、だって。」
お母さんに聞かれ、私は検査の結果を報告した。
「本当に!?よかったじゃな〜い!おめでとう!」
「ありがと…お母さん。」
自分のことのように喜んでくれるお母さんに、私も思わず笑みが溢れてしまった。
「そうだ!希、一真くん。今日は家に泊まっていきなさいよ。久しぶりだし、このことをお父さんにも教えてあげたいし…ね?」