恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
そう言うと、抱いていた茉央をソファーに置いて、かーくんは聞いてきた。
私は茉央のオムツとか、家にある必要なものをかーくんに伝えた。
「かーくん、私も…」
『行こうか?』と言おうとした瞬間、かーくんに止められた。
「いいよ、大丈夫。置いてある場所は大体知ってるし…それに希、今お前は大事な体なんだから─」
「かーくん…」
「無理するな。俺に出来ることは、全部やらせて欲しい。な?」
まだ少し体調が悪い私を気遣って、かーくんは優しい言葉をくれた。
「じゃ…行ってくる。」
そう言うと、かーくんはそっと私を抱き寄せ、額に軽くキスを落とした。
「ちょっ…かーくん!?」
廊下で電話中とはいえ、お母さんが側にいるのに…
「今日は行ってきますのキス出来なかったから…いいだろ?」
もう…