恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜

実感




そうこうしてるうちに、お父さんが帰って来た。



私の妊娠のことはお母さんに電話で聞いたらしく、お父さんは『体、大切にしなさい』と言ってくれた。



お母さんはせっかちだから、報告するのはお父さんが帰って来るまで待てなかったんだって。






で、今は─



「一真くん、まぁ飲みなさい。」



「あ…はい!いただきます。」



お父さんは、私からも茉央からもかーくんを取っちゃって、一緒にお酒を飲んでいる。



お父さん…
すごく楽しそう。



「希、あとはお母さんに任せて、あなたは休みなさい。きっと、遅くなっちゃうから…」



「…うん。」



ちょっと寂しいけど─
仕方ないよね。



早く休まないと、またかーくんに怒られそうだし…



私はお母さんの言葉に甘え、先に休むことにした。











< 52 / 202 >

この作品をシェア

pagetop