恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
もう既に寝ちゃってた茉央を抱いて、私は2階にある自分の部屋へと向かう。
私は高校を卒業して、専門学校まで行ったけど、1人暮らしはせずにずっとここから通っていた。
結婚してからは引っ越して部屋は使ってないけど、お母さんがいつも綺麗に掃除してくれてる。
お母さん、かーくんと喧嘩して、家出て来たらここ使いなさいって冗談言ってたけど…
それはまずないかな?
「……はぁ。」
部屋の中に入ると、茉央をベッドに寝かせ、私は勉強机の前に座った。
今日は色々あったな─
そう思いながら、私は自分のお腹にそっと手を当てた。
「いるんだよね…」
やっと実感が沸いてきた。
「…頑張らなきゃ。」