恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「は〜い……じゃあ、おやすみなさい!!」
「ちょっ…一真くん!」
「お父さん、あなたも早くお休みにならないと。でも…その前に、少しお時間よろしいですか?」
お義母さん、怖い…
俺は苦笑いを浮かべながら、半ば逃げるようにその場を去った。
お義父さんの救いを求めるような視線にはちゃんと気付いていたけど、俺は敢えてそれを無視した。
別に悪いことを言っていた訳ではないし、お義母さんも怒りはしないだろう。
ただちょっと、俺にあんなことを言ったらダメ!的な感じで言われるだけだと思う。
あの2人…
どう見ても仲良いし。
俺と希もあんな風になれればいいかな…なんて思ったりもする。