恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
それからみんなで朝ご飯を食べたけど、話の内容はさっきのことばかり。
恥ずかしい─
お母さんはいつもそうだしいいんだけど、お父さんまで私をからかい出してきて…
最悪な朝だよ、全く。
そうこうしてる間に、出勤の時間がやって来た。
お父さんはいつもは歩いて駅に行くんだけど、今日はかーくんが車で送って行くと言ってくれた。
「一真くん、駅は学校とは逆方向だけど…時間大丈夫なの?」
お母さんがそう言うと、かーくんは笑顔を向けた。
「大丈夫ですよ。今日は職員会議もありませんし…時間も余裕ですから。」
「悪いな…一真くん。」
「いえ…じゃ、希、お義母さん。行ってきます。」
かーくんはそう言うと、私が抱いている今にも泣き出しそうな茉央の頭の上に手を置いた。
「茉央…泣かないの。いい子にしてるんだぞ〜?」
「…っく……いーこ、するぅ…」
「よし!」
かーくんは茉央の頭を撫でると、私の方を見て、優しく笑った。