恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
訪問者
それからお昼まで実家で過ごした私と茉央は、自分たちの家に帰ることにした。
かーくんにはお昼休みの時間を狙って『家に帰っとくね』とメールをした。
すると即行で『了解!』と返事が返ってきたけどね…
かーくん…
大丈夫なのかな?
遊んでないで、ちゃんと仕事してるといいけど…
そんなこんなで茉央もお昼寝から目覚め、そろそろ晩ご飯のことを考えなきゃいけない時間になってきた頃─
―ピーンポーン…♪
誰かがやって来た。
「は〜い………っ!!」
「よっ、希♪」
ドアを開けると、そこには私の幼なじみ、中津 悠哉【ナカツ ユウヤ】が笑顔を浮かべて立っていた。
なんで…?
「ちょっと…!何しに来たの?悠哉…てか、学校は?」
突然目の前に現れた悠哉に、私はびっくりして質問攻めをしてしまう。
「ん?いやさ…近くまで来たから、希と茉央の顔見ようと思って。今ならあのバカ杉田もいないだろうしな!あと、今日は講義休みなの。」