恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
あ…
言っちゃった。
「茉央と……この子?」
案の定、悠哉は不思議そうに首を傾げて私を見る。
「まさか…希!!」
仕方ないか…
いずれわかるもんね。
「…うん。今、3ヶ月なの。」
ちょっとした敗北感を感じながら、私は呟いた。
「すげぇじゃん!よかったな、希!!でもさ…」
「ん?」
でも…何なの?
「杉田ってさ……やるよな。これじゃ、百発百中じゃん。」
………………
悠哉のその言葉の意味を理解するのに、私はしばしの時間を要した。
そして…
やっと理解した。
「悠哉〜!!ふざけんな!今すぐ出てけ〜!!!」
「うわぁ!怖ぇぇよ、希!!」
最低…
こんな奴、最低!!!
今すぐかーくんが帰って来ればいいのに…と心底思った瞬間だった。