BELLADONNA -沈静の劇薬-





エルドは何か対策を練らねばならない。そう考えていた。



自分の立場は決して、王を教育する身分ではないし、政を教える知識もない。



それにエルドはエルドの一族としての大きな役目もあるのだ。



今はまだ若き王の側にいて、丁のいい話し相手というものだ。



ジーノのあの言葉は真実だろうか。
たった一人の肉親を失った彼が放った

「王になんかならない。」

に。





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