八月の指定席【花火・短編】
「ユースケ、ビール持って来て~」
「おう、わかった!」
「あ、ユースケ!そろそろ、焼き鳥レンジでチンしといてくれる?」
「おう、了解!」
メンバーのうち、仕切り屋の女『マコ』に命令され、動きまくる。
……ったく、誰の部屋だと思ってんだよ。
と、思いつつも
言い返せない、気弱なオレ。
冷蔵庫の中から、キンキンに冷えたビールの缶を5本取り出した。
本当なら、これは、6本のハズだったんだ。