Running Homerun


10分ほど歩くとたこ山公園についた。

携帯を見ると
9時まであと30分もある。

早く来すぎたかな…。

デートする訳でもないのにね。

そんな自分にくすくす笑いながら
たこ型滑り台に向かう。

9時に遊びに来る子供なんていなくて
公園は静まり返っていた。

滑り台に上って
てっぺんに座った。

秋の風がそっと吹き抜ける。

ふと見上げれば
満天の星。

一つ一つがキラキラ輝き綺麗だった。
夜空に吸い込まれそう。

目をつぶって
夜の公園の音に耳を傾ける。




< 12 / 64 >

この作品をシェア

pagetop