Running Homerun
第二試合 夢
「ねぇ…大樹」
涙がおさまっても
大樹から離れようとしなかった。
もっと大樹の体温を感じていたかった。
そのかわり
少し顔を上に上げて大樹を見つめた。
「ん?」
大樹の優しく微笑む顔に
私は顔が赤くなった。
「大樹の夢って何?」
「俺の…夢?」
大樹は目を丸くして
私を見つめた。
唐突すぎたかな?
でも急に気になったんだ。
大樹の夢ってなんだろう、って。