Running Homerun
大樹に告白された次の日の昼休み。
「ねぇねぇ箏音」
お弁当を開いていると
みゅーが声を潜めて聞いてきた。
「ん?なに?」
「大樹と付き合ってる?」
「へっ!?
なな、何で知ってるの!?」
「箏音の顔に書いてあるよ」
みゅーは私の顔を指差してニッと笑った。
「そ、そんなにわかりやすいかな…私って…」
「うん、わかりやすい。
それに大樹も」
「大樹も?」
「うん」
そういいながらグランドを見つめる。