Running Homerun


あせる私を面白がるようにみゅーは笑っている。

笑い事じゃないってばっ!
そういいたいのをグッとこらえる。

「言ってないよ」

ひときしり笑った後
みゅーは涙を拭きながら言った。

その言葉に私はほっと力が抜ける。

「言ったらつまんないし」

楽しんでたんかいっ!

…ん?ってことは…。

「あの昨日の大樹からの手紙
告白だってわかってたの?」

そう聞くとみゅーはコクリとうなずいた。

「その前の日に大樹からメールで
"告白する"って宣言されてたし」

まじっすかぁーーーーっっっ!!??

「ってことは
みゅーはすべてお見通しってことね…」

がっくしとうなだれながら私は言った。

「そーゆーこと。
だから私に隠し事はしないでね」

そういってみゅーはにっこり笑った。
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