Running Homerun
私が大樹を好きになったのは
高3の春だった。
同じクラスになって
隣の席になって
いっぱい話した。
そしたら
いつの間にか好きになってた。
放課後
グランドを見ると
いつも野球ボールを追いかけてる大樹がいた。
そして
そんな大樹を目で追いかけている私がいた。
席が離れちゃっても
大樹は毎日私の席まで
話に来てくれる。
それがすごく嬉しい。
幸せ。
だから
今、すごく幸せ。
「…箏音、顔。
ニヤけてる」