Running Homerun
うそ……?
「え、あんた守備下手なのにショート?」
大樹が…16…?
「最近はそこそこうまくなったんだよ」
まるで夢が現実になったみたい。
「それでも守備の要を任命されるなんてね。
びっくりだよね、ね、箏音」
もしかして……?
「…箏音?聞いてる?」
みゅーの顔がひょこっと現れて
私はハッと現実に返った。
「え、あ、なに?」
「もー、なにボーッとしてんの?」
みゅーは怒ったように眉をひそめる。
「ごめん、考え事してて…」
みゅーは
「ま、いーけど」
と言って話を続けた。