Running Homerun
うわっ!
驚いた私は振り払うことを忘れ、目をきつく閉じ、じっと大人しくしていた。
タオル越しに触れたところが熱くなるのがわかる。
「……はい、完了」
その言葉と同時にタオルは頭から離れて行き、私はゆっくり目を開けた。
最初に入ってきたのが男の人のどアップで心臓が飛び上がる。
「服も濡れてるよ。
俺が拭くと変態になっちゃうから自分で拭きな」
そういって男の人は髪を拭いたタオルを差し出した。