Running Homerun



その紙はどっかのノートの切れ端らしかった。

乱暴に破かれたような切り口に
薄いノートの罫線。

速攻で書いてきたのだろうか?

中には
乱暴な字でこんなことが書かれていた。





『今日の午後9時
 たこ山公園に集合っ
 時間厳守っ!!!!!!!!!』




たこ山公園とは
駅の近くにある公園だ。

本当の名前は「緑ヶ丘公園」なんだけど
そこにあるタコの滑り台が印象的で
私たちは勝手に「たこ山公園」と呼んでいる。



にしても、大樹は急にどうしたんだろう?

呼び出しなんかして。

びっくりマークなんて9個付いてるし。

そんなに時間守って欲しいのだろうか?

まぁ、夜は暇だし全然いいけどね。



…と、平静を装いつつ紙を元通りに畳む私。
実は期待で胸がいっぱい。


もしかしたら……こ、告白…?/////
という期待が頭から離れない。

いやいや、そんな深い意味はないでしょう?
でも、もしかしたら…もしかするかもしれないじゃん!?

キャー////
どうしよう?(←一人妄想モード突入)
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