妹に溺愛!?
『・・・・新顔だな』
テディベアとしばらくにらめっこをし
『はぁーーーー』
大きなため息をつく。
亜梨沙のあの笑顔が頭から離れない。
俺といるときとは、違う。
オンナの顔をしてた亜梨沙。
『そりゃそーだよなぁ
亜梨沙だって年頃の女の子だもんなぁ
このまま俺とずっと一緒なんてありえないよなぁ...』
なんかすっげー、悲しい。
『娘を嫁に送り出す父親の気持ちってこんなかんじかぁー』
チクリ
心臓に棘が刺さったようなチクッとした痛みだった。
『・・・この気持ちはなんなんだよ』
そう、冷たい部屋で一人呟いた。