保存用
◆異国の、(陰陽師 二次 会話のみ 幼少期)

「晴明、晴明」
「なんでしょう、博雅様」
「おい。敬語は止めろと言ったじゃないか」
「しかし、私はあなた様より身分が…」
「そんなもの知らん。…まあいい。とりあえずこっちに来てくれ」
「はい。一体なんのご用で、…っ!なにをなさいますっ!!」
「口付けをしただけだが」
「だけって…あなた様は何を考えているんですか!!」
「晴明、知らないのか?ここより遥か遠くの国では、口付けは相手に敬意を示すものの1つなのだそうだ」
「…はあ」
「俺は晴明が好きだ。尊敬もしている。だから口付けた」
「…っ、だからと言って急にされては困ります」
「では次から予告をしよう」
「そういう問題では…」
「ダメか?では、するときはお前に聞こう」
「いや、そうでもなくて…」
「なあ、晴明。口付けていいか?」
「…」
「なあ」
「――っ、私は用を思い出したので、これで失礼します」
「…そうか。残念だ」
「…では」
「…あ、晴明」
「な…、っ!!」
「またな」
「………はい」





end.

< 19 / 42 >

この作品をシェア

pagetop