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◆ある日の私

――キーンコーンカーンコーン…

授業終了の鐘が鳴る。
先生が教室から出ていき、生徒達が次々と席を立ち、騒ぎ出す。
そんな中、私は1人教科書を片付け、本を引っ張り出す。

すると、

「メイちゃーん!次、生物だから教室移動だよー!」

少し後ろの方から、私を呼ぶ声。

そういえばそんなものもあったな…
すっかり忘れてた。

「そうだったね。ありがとー」

私はガタッと音を立てて席を立ち、教科書類を用意して生物教室に向かう。


教室の外に出てすぐの所に、よく一緒にいるメンバーが集まってお喋りをしていた。

「でさー、妹がさ――…」
「えー、マジでー?凄いんだけど――…」

そして私が近付くと、私を巻き込んで教室へと移動を始める。

「てか、宿題やってないんだけど、どうしよー!」
「あはは、ドンマイ」
「誰かに見せてもらったら?」
「メイー!宿題見してー!!」
「ごめん、私もってないや。てか、私にお願いすること自体間違ってるから!」
「だよねー、だってメイだもんねー」
「だってって何よ、だってって!」
「冗談だよ!ところで――…」

話し掛けてくる子のテンションに合わせて、笑いながら返事をする。

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