。゚+蜜月+゚。
紅い夕陽
容姿端麗の姫がいる。
美しい姫への婚約要望を持つ者は少なくない。
その中には、人ではないものもいる。
「・・・国王様、内容はわかっていただけましたか?」
黒い長めの髪をサラッと流した男。
目は紅い。
全身、黒い服を身にまとっている。
「・・・だが・・・・、あの子には幸せになってほしいのだ。」
国王が言うと、口元をくいっと上げて笑う男。
「俺がそのように見えるのですか?」
「そ、そんな意味では・・・!」
国王は慌てて言った。
男はたんたんと話した。
「美しい姫は、生まれて17年経つと我々のような妖魔に襲われるのです。」
「何を根拠に言っているんだね!??」
「あの姫は、400年に一度の特殊な身体を持っているのです。」