。゚+蜜月+゚。



長身のディクスの中にすっぽりおさまるミリア。




ミリアは小柄で、華奢。




力を入れたら、折れそうだ。




「ミリア、ついたぞ。」




下ろされた部屋。




薄暗い。




窓はない。




部屋の隅には紫色をした火があった。




「・・・・ディクス様・・・ここは・・・・?」




「お前の部屋だ。この部屋の中にいればお前は狙われない。」




そっけなく言うディクス。




「ぁ、の・・・私はなんで襲われるのですか?」




ずっと不思議に思っていたことを聞いてみた。




ディクスは、ソファーにドカッと座る。




「お前の身体は、何百年かにひとりの特殊な身体をしている。お前の心臓を喰えば、妖魔は不死になれる。だから、襲われる。」



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