。゚+蜜月+゚。



「具合でも悪いか?」




「いぇ、大丈夫です」




ミリアの欲は健気だが、ディクスの言葉に従うミリアは、言えなかった。




「では、なぜだ?」




「何でもないです」




いくら聞いても、何も言わないミリアにディクスはイライラしてきた。




ミリアの口数も減る。




痺れを切らしたディクスは、ミリアをソファーに押し倒していた。




「何かあるのだろう?言え。」




命令口調に、細められた目。




いつもと違う声。




怒っているディクス。




ミリアは怖さから震えていた。




「言わない気か?」




ディクスは不気味に笑う。




ミリアの目には今にも溢れそうな涙が貯まっていた。



< 19 / 406 >

この作品をシェア

pagetop