。゚+蜜月+゚。
「その人間をよこせば、この前の失態を見逃してやろう」
「・・・失態とはなんのことです?」
ディクスが王を冷たく睨む。
「ほぅ、我に背くのか?」
「失態など俺はしていない」
「そなたらはその人間を助けるために許しもなく白妖魔の土地に入っただろう?それと、そろそろ人間をおろしたまえ。」
王がミリアを指さすとディクスがミリアをおろした。
ディクスの腕はミリアの腰に回っている。
「ミリアは俺が妻にしたのです。ミリアをさらった白妖魔には何も罪がないとでも言うのですか?」
ディクスが妖艶に笑うとフワリと冷たい風が吹いた。
「最初に手を出したのは白妖魔のドルトです。自分の愛する者を助けに行ってはいけないのですか?」