。゚+蜜月+゚。
それを見たディクスの瞳が紅く鮮やかに染まる。
次の瞬間物凄い風が吹いた。
「!!!!???」
ミリアはディクスに抱きしめられて傷口を舐められた。
いっこうに止まない強風。
「ディクス!いい加減に風を止めろ!!」
トイがマリーをマントで包みながら言う。
しかし、ディクスには聞こえない。
「・・・ディクス様・・・もう大丈夫です。風を止ませてください・・・」
ミリアの声も聞こえないらしい。
王も王女を守っている。
「ディクス様・・・私の声を聞いてください・・・・!・・・・このままでは全部飛んでしまいます・・・・」
ミリアは泣きながらディクスに言った。
ミリアの涙の香りにディクスは気をもどした。